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神葬祭
神葬祭とは
~人は何処から来て何処へ行くのか?~
江戸時代の神官中西直方は「死道百首」の中で次のような歌を詠んでいます。
「日の本に 生れ出でにし 益人は 神より出でて 神に入るなり」
人は両親から肉体を、そして、氏神・産土神から魂を戴き、この現世に人間として現われ、死して肉体は土に戻り、 魂は神の元へ還ると言われています。つまり、「人は神から来て、神に還る」と言えるのです。 こうした、神と人と の魂の循環を円滑にする為にも、故人を偲び、祭ることは重要です。これを怠ると死者の魂は死の穢れがいつまで経っ ても浄化されず、魂は死霊となって彷徨い続けるか、穢れたままの魂がそのまま神の元に還り、次の世代の子供たちの 魂までが穢れてしまいます。神葬祭はこうした、過去から未来へ 先祖代々受け継がれていく魂の浄化と神霊化へいた る昇華の御祭りなのです。
幽世~かくりよ~ (死後の世界)
人が死ぬとその魂は先ず、死霊(しれい)として、生前過ごしていた場所に彷徨っていると言われています。死霊 は生前の個性と死んだときの死穢(しえ)を持つため、まだ幽世(死後の世界)にはすぐ行けず、現世(うつしよ) との境界線を彷徨っているのです。しかし、故人を偲び・弔う祭りを行なうことで、故人の現世に対する未練は薄れ、 死穢は浄化されていきます。こうして、死霊は祖霊となり、三十年・五十年後には神霊となり、その地域や家の安寧 を守り、幸福を導く守護神となるといわれています。
式次第
故人の霊魂を遺体から霊璽(れいじ)に移す儀式
遺体を火葬に附する儀式です。
古代のもがりの儀式。死者の復活を願って夜を明かします。
故人の亡骸に対して、最後の別れを告げる儀式です。
火葬の終わった遺骨を墓所に埋納します。
埋葬も終わり、参列者が家に戻り、葬儀が終了した旨を奉告します。
翌日、そして十日おきに五十日まで、故人を弔い、五十日祭には忌明けとなります。
百日祭の祭儀です。五十日祭と同じく手厚く行います。
この一年祭より故人は死霊から祖霊になると言われております。また、この祭まで、故人に対しての拝礼は忍び手で行ないます。以後三年、五年、十年、二十年、三十年、五十年と式年祭(しきねんさい)をとり行い、故人は神霊または祖霊神となります。
お申込み
お申し込みに関して
お電話で承っております。
喪主様準備物等
霊璽、銘旗、
墓標(お墓に立てられる場合のみ)
遷霊祭~帰家祭までの祭壇、
榊、玉串、祓麻(榊)、神饌(お供え物)
準備出来ない場合には、葬儀社に御依頼願います。
備考
神式の葬儀を執り行うにあたり、注意しなくてはならない事がいくつか御座います。
次に神式では仏式の焼香の代わりに玉串奉奠(たまぐしほうてん)をとり行います。玉串奉奠の作法は一般には「二拝二拍手一拝」(二度、深々と礼をした後、拍手を二度打ち、もう一度礼をする)ですが、葬儀に於いては拍手の代わりに音を立てない忍び手を行ないます。